2009年9月20日日曜日

世界一の美女の創り方

イネス・リグロン著

ミスユニーバース日本代表を育てるお仕事をしているフランス人女性が書いた本。
イネスさんはドナルド・トランプ氏によって日本でミスユニバースの知名度を上げるために派遣されたそう。
ドナルド・トランプ氏と言えば、相当の実業家?
以前ここにも読後の感想を書いた「3分間で成功を勝ち取る方法」にも登場する。
そこで思ったのだが、日本でミスユニーバースを盛り上げることによって、どれくらいの儲けがトランプ氏の元へ?
日本人が上位を獲得することで付随してそれほど儲かるんだろうか。儲からなければ、わざわざ日本に力を入れたりしないよね。

ところで中身は美全般について軽く触れてあるだけで少し物足りなく、またあまり真新しい情報や目が覚めるような考え方は書かれていなかった。

外国人から見た日本女性とその美しさが少し分かる本かもしれない。

結局のところ、同感するところも多々あるけれど、私はこういった種類の美しさを求めていないことに気がついた。あくまでもショービズっぽいというか、自分の見せ方にとことんこだわるといった感じ。作られたものはいつかボロが出るんじゃないかな。

知性を持って自分の意見を持った自立した女性が美しいと書かれているけれども、その知性についてもあまり深くは触れていないため残念。健康的な生活や食生活については納得。

又、女性の髪は長くあるべき等、少し理解に苦しむ。
つまり、自由度はあるけれどやっぱり型にはまった美しい女性の自己演出方法に思えてしまった。

子供の頃からスカートをあまり履かず、ひらひらした服が嫌い、ピンクが一番嫌いな私には単に合わないだけかな。

「日本が男性中心の社会で、保守的な傾向が強い。女性が自信を持って堂々と振る舞うと「生意気な女」とささやかれる。」とある。

少し時代遅れかもしれないけど、実際に言うことをきかないと「かわいくない」とか言われることは未だにあるな。(発言者は二人とも50代の男性)そしてそう言われないようにいつもニコニコして歯向かわないように暮らす自分にも随分疲れて来た。そういえば、ついこないだも男を立てるから偉いと言われたけど...?

確かにフランスに住んでいた時、フランス人の男女関係はいいなと思ったことがある。
女性が強くて、結構わがままそうで、でも外見も女性らしく魅力的で。男性も料理するのが普通だし、優しいし、何しろ言葉が愛の言葉ですから。

公園のベンチで10代のカップルがいる姿を見て、とても新鮮だったのを覚えている。
肩にもたれかかっていたのは男の子の方だったから。

と、考えていたらわからなくなってきたので、もういいや。

一番の収穫はもう他人の評価に基づいて生きていない自分に気がついたこと。
自分が美しいと思える美しさを目指そうと思う。