保阪正康著
「昭和史」を読んだ直後なので、学んだことを頭に入れるためにもよかった。戦前から戦争に至るまでをかかれた点では同じ、内容についてはこちらの方が要点をまとめた感じだが、当時の軍隊の組織について詳しく説明があり、組織図も載っているため興味深い。また、太平洋戦争では陸軍が悪者になっているようだが、海軍には「いつか欧米と戦う運命にある」という宿命論のようなものがあったことと書かれている点が「昭和史」と異なる。
2つの本に共通していえるのは、一貫して天皇への敬意が感じられること。
組織図を見て気がついたが、当時日本に空軍はなかった。日本どころかドイツくらいにしかなかったらしい。しかし、私の祖父の弟はパイロットでこれは何かといえば、海軍に属していた。ほとんどの国において、空からの攻撃というのはどちらかというと、一戦略でしかなかった。これは当時の技術で製造される飛行機の航続距離(燃料を最大限積載して飛行が可能な最長距離)がまだ短かったことと関係がある。第二次世界対戦で戦争の主力が海から空へシフトする。
戦争についてもっと知りたい。