二重らせんの発見からヒトゲノム計画まで
ジェームス・D・ワトソン、アンドリュー・ベリー著"DNA" by James D. Watson with Andrew Berry
著者のワトソン氏はDNAのらせん構造の発見でノーベル賞を受賞した3人のうちの1人。翻訳文とは思えないほど自然で読みやすいのでどんな人が訳しているのかと、裏表紙をみたら、理学博士の方だった。納得。
DNAについて部分的でも触れている本は過去に数冊読んだことがあった。分からないなりに面白く、今回も読みながら頭の中は疑問の嵐になっていったけれども、とても面白かった。
遺伝というものに人が気づき出した頃から、色々な発見がなされて現在に至るまでが順を追って書いてある。どういう発見がされ、何に利用されて来たか。ヒポクラテスの時代から人は遺伝について考えていたらしい。
遺伝子組み換え食品については驚いた。今までは悪のイメージしかなかったけれども、例えば穀物に自然には存在しない栄養素を追加して強化すると、その穀物は貧困に苦しむ人々にとっての救済策になる。害虫に強い作物を作ることによって、農薬の使用量が減るなど利点もあるということを知った。
実験により〜がわかったというくだりになると理解度が急激に下がる気がして、今までなんとなくもやもやして、理解の障害になっていたものが分かったのでこれを機に調べてみた。
DNA、ゲノム、遺伝子、染色体....これらがどう違うか理解していないため、上手く読み進めなかったらしい。
一応理解できたが、もっと深く知りたいので別の本で勉強する予定。
そういえば新型インフルエンザが流行っているが、インフルエンザウィルスもとても気になる。
インターネットで検索すると、その図が見られるがぷちぷちしていてとてもかわいいと思う。
かかりたくはないけど。