2012年3月12日月曜日

ピーター・リンチの株の教科書

儲けるために学ぶべきこと
ピーター・リンチ、ジョン・ロスチャイルド著

速読の飛ばし読みで読んでみた。資本主義の歴史から始まり、具体的な投資の種類、そして会社の一生について書かれている。投資の種類は投資信託、国債、不動産、株式と一通り基本の説明がある。面白く思ったのは、そもそも株式投資の前提になる会社の始まりから触れている資本主義の歴史と、会社の一生。元々ヨーロッパ人が、新大陸での新しいチャンスを目指す人々に資金を提供したのが、投資の始まり。1602年にはオランダの投資家が、オランダ東インド会社の株式を買っていた記録がある。その後さらなる開拓ビジネスの需要に応え、アメリカ中に銀行が次々と設立される。証券取引所もでき、発明品、鉄道、工場での大量生産とアメリカ経済は勢いを増していく。そして1929年の株の大暴落。こうして、歴史の中で考えると、つくづく投資の本来の姿が浮かび上がる。会社の一生では、会社を設立から衰退までのいくつかの段階に分けて、どういうことが、会社の一生に起こりえるか、そしてそれらの出来事がどのように投資に影響するかが説明されている。
ピーターさんは投資というものが、本当に好きなんだと思う。読んでいると、なんだか彼の「好き」が滲み出てくる。