2009年4月23日木曜日

歴史をさわがせた女たち 日本篇

永井路子著

おそらく実家にあったのだろう馴染み深いタイトルで、ずっと存在は知っていたが読んだことはなかった。友人が歴史上で有名な賢女(時に悪女?)についてお勧めの本はないか、とのこと母親に問い合わせずらりと名前が上がった。母親は歴史小説、特に戦国時代が好きなため武将とその周りの女性達について良く知っているのだ。

そんな友人の一言がきっかけで私も気になり始めこの本を買ってみた。読みやすくて面白い。著者が好感を持っている女性のタイプも垣間見える。
以下目次から気に入った3名の女性を抜粋。

光明皇后-日本一の浪費婦人
静御前-レジスタンスの舞姫
出雲お国-自力で売り出した大スター

静御前は名前からしてとても女性らしい弱そうな印象しかなく特別好きではなかったが、この本に書かれた人物像ではいいと思った。そういえば、吉野に行った際、静御前と義経が最後に過ごしたという部屋を見た。何百年も昔に現在と全く異なる常識や社会慣習の元で生きた人々が過ごした場所をその瞬間共有していると思うとなんとも言えない不思議な気がする。