2010年4月19日月曜日

二重らせんの私

柳澤桂子著

少し前に読んだので、ここから数冊はタイトルと著者名簡単な感想のみに...。

著者は現在70歳くらいの女性生物学者の方。

幼少期からの生物に興味を持ち、研究者としての道を歩みが書かれている。

御茶ノ水大学に入学し、アメリカへ留学。この時代は大学に行く女性自体も少なかった頃、両親はお嫁に行くことが女の幸せとして最初は反対したらしいが、女子大学ならという条件つきで研究の道に進んだ。

女性の社会進出が始まったのはそう昔ではないと気づかされる。40年くらい前に生まれていれば、私は高校にすらいけないかもしれない。

特に興味深く、興奮を覚えるのは後の歴史を変えるような大きな発見や、その名を残すことになった学者にその当時に出会っていること。

生物学やその歴史、当時の研究環境、日米の違いを知るだけでなく、情熱を持った女性の生き方としても勉強になる本。