2010年4月1日木曜日

てなもんやOL転職記

谷崎 光著

先日読んだ「てなもんや中国商社」の続編である。中国商社を辞めてから、そこでの記録を書いた原稿を出版社に持ち込むいきさつ、他、全体に著者やその周りの人々について書かれている。どちらが笑えるかといえば圧倒的に「てなもんや中国商社」の勝ち。ただ28歳で会社を辞めて、何もなくなって家業を手伝いながら次の仕事をどうするか、自分が何がしたいか悩む辺りは今の自分と少し重ねて読んだ。10年くらい前の、社会が女性に、決められた枠の中で生きることを求めた時代において、仕事を大切に思う女性がどう人生を考えるかを知ることができたのが一番の収穫。
自分のやりたいことは決まっているが、改めて確認するために、現状を把握するためにも役に立つなと思ったのがこちらの言葉。当たり前に分かっているように思えることも紙に書いてみると新たな発見があったりする。

=引用始め=

ともかく、私は考えようと思った。
そもそも私は、本当は何をやりたいのか?
何ができて、何ができないのか?
何が一番得意なのか?
どうすれば満足できるのか?
働く時間は結構長い。朝から晩までやって嫌じゃないことって?性格的にどんなトクでも、嫌なことは続かない自分だけは知っている。
前の仕事の何が好きで何が合わなかった?
どこで働きたい?誰と働きたい?ひとりで?たくさんで?チームで?
何に向かって働きたい?人相手とか、モノとか、情報とか?
仕事で自分の何を使いたい?
もし自分にオカネも時間もチャンスも能力も全部あるとするなら何をする?
何より、死ぬまでにやってなくて一番後悔するコトって何?

=引用終わり=

特に最後の2つはとてもいい質問だと思う。
確認するために紙に書いてみた。私は両方ともに勉強すること書いた。特に何もかもあれば何をするか、については世界一周旅行とか、いいマンションに住むとか、上質な服や靴や鞄を買いまくることかと思っていたが、実は勉強がしたいらしい。結構安上がりでいいかもしれない。ちなみに得意なことは人を理解すること。ひとりで言語と向き合って仕事がしたい。自分にしか作ることのできない質の高い仕事の結果が適正に評価された上で高く売れること、で満足すると思う。やっぱり、通訳か翻訳。専門家が好きだ。