2010年4月25日日曜日

女性を生かす会社の法則

植田寿乃著

2010年4月25日

この本は装丁がなかなか今風。(今風という言葉は今風ではない?うちにはテレビがないので最近世の中のことがわからない)

仕事で取り組むかもしれないプロジェクトのための勉強用に仕事と女性に関する本を数冊読んだ。そのうちの一冊。現在50歳くらいの方で、勤務されてきた日本企業での経験を元に書かれていると思う。
よっていかにも日本企業!という感じの風土について書かれていて、またそういう企業が対象に書かれているので、いわゆる外資系企業や国際的な企業に勤める人にとっては、「当てはまらないな」というのが多い。しかし、確かにうーんとうなずける。私が勤める会社は外国に本社を置く、外国資本の会社だけれども、50代-60代のわけの分からんおっさんは(あっすみません)、結構わけの分からん発言をする。こういう過去の遺物みたいな人たちは時々いる。過去の遺物の中でも素敵な人は、時代に適応しているため、意外に若い女性からも人気があり、外人からの評価も高かったりする。欧米人にとってみたら、50-60代のおじさん達の英語は相当意味不明なことが多い。というか、思考回路が伝統的な日本過ぎて、もうさっぱり意味がわからない。まず話し出して一文を終える頃には、主語がどこにいったかわからない。おまけに「察してください」風な話し方が染み付いているので、本当は何を求めているのか読み取れない。「何が言いたいんですか?」と切れそうになる。しかしこのおじぃさんは、とても仕事ができる方でプロフェッショナル。ここで私はどちらがいいかを主張している訳ではない。文化の隙間みたいなところにいるとその違いをよく感じるのだ。その違いが面白い。

ちなみに私はアシスタント、たまに秘書とも言われるような仕事なので、会社ではとても「おっさん何考えとんねん、意味わからん。まどろっこしぃ!はっきり言いたいこといいや!!!」などと切れることはできない...が心はいつもチンピラである。

と話は逸れたが、女性が生き生きと活躍できるような組織にするために何をすればいいか、何から始めればいいか、女性はどんなことで悩むか、何がキャリアの障害になるか、どんな支援があればさらによくなるか等が分かりやすくまとめられているので、大変役に立った。ありがとうございますと言いたい。