2012年4月27日金曜日

たんぱく質入門

武村 政春著

たんぱく質とはどういうものか教えてくれるその名の通り入門本。色々な本を読んで病気や食べ物について考えている中で、生物の基本であるたんぱく質について理解したいと思い手にとった。たんぱく質が20種類のアミノ酸で成り立っていることは知っていたが、実際どのようにアミノ酸から成り立っているか、DNAがたんぱく質を作るための情報を持っていることは知っているが、具体的にどのようにたんぱく質を作り出しているかなど、私の中に様々な疑問があった。この本を読むことでそれは解消できた。しかしながら、これを書いている今(6月23日)は読み終わって2月くらい経っているのだが、内容を結構忘れている。生物系の本を結構読んできたので、それなりに積み重なってそろそr忘れないくらいしっかり理解できた事柄もあるが、なかなか難しい。これは忘れないでおこうと頭の中で何回か繰り返して覚えたのが、たんぱく質の構造。20種類のアミノ酸はほぼ同じ構造をしていて側鎖という部分だけが異なり、その違いをつくっている。アミノ酸同士がペプチド接合でつながったポリペプチドが一次構造、それらがくっつき板状や螺旋状になる二次構造、二次構造を折り畳んでできる三次構造でたんぱく質となる。そして三次構造が集まってともに働くたんぱく質複合体(四次構造)というのもある。とても複雑だ。そしてとても美しいと思う。命の構造を知れば知るほど、その美しさに魅了されてしまう。