2011年7月23日土曜日

33歳で資産3億円をつくった私の方法

午堂登紀雄著

革命家100の言葉

山口智司著


全部で何人かは分からないがテーマ別に革命家、偉人の言葉を集めた本。
革命という言葉は私にとってとても魅力的だ。真っ赤な表紙に白文字のタイトル、チェ・ゲバラのポートレートもいい。決意に満ちた言葉、困難に挑む言葉、人をつかむ言葉、本質を見抜く言葉、明日を願う言葉と5章にまとめられている。

読み終わって、この本を自分なりに活用する方法を思いついた。(この本はすぐにブックオフに売られず、永久保存版になりそうだ。)

右側に言葉が、左側に誰がどういう時にその言葉を述べたかの説明がある。歴史上の人物や出来事について興味が湧くため、調べ出すきっかけとなる。また、この言葉を一週間に一度選び出して手帳に書き留める。先日フランクリンコヴィーの研修を受け、フランクリンプランナーを使い始めている。これに一週間コンパスというものがあるのだが、目標をメモする栞のようなもので裏面が自由にメモできるようになっている。これは栞なだけに毎日何度も目に留まる。ここに書き写すことにした。

それでは気に入った言葉をいくつか引用する。

「人の一生は、重き荷を負うて遠き道をゆくがごとし。いそぐべからず。不自由を常とおもへば、不足なし」徳川家康(武将)

「あらゆる世界史的事件は、よかれあしかれ、すべての人種の自己保存本能の表現である。」アドルフ・ヒトラー(元ドイツ国首相)

「運命の中に偶然はない。人間はある運命に出会う以前に、自分がそれをつくっているのだ」ウッドロー・ウィルソン(第28代アメリカ合衆国大統領)

「勝利に向かって限りない前進を。祖国か死か。かぎりない革命的情熱をこめて」チェ・ゲバラ(革命家)

私は6月14日生まれでチェ・ゲバラと同じ日に生まれたことを想うと体が熱くなるようにうれしい。

2011年7月16日土曜日

ワンランク上の問題解決の技術[実践編]

横田尚哉著


仕事で少し困ったことがあり、尊敬できる女性マネージャーに相談したところ「これいいですよ。読んでないんだけどあげます。」と言われたので、いただいた本。彼女はコンサル出身なので、こういう本を読むんだなぁと思った。

実はこういうの結構苦手と本を開いたのだが、意外にも始めからこれは使えるかもしれないと思った。公共事業の設計に長い間携わってきた建設コンサルタントの著者が、GEで生まれたファンクショナルアプローチという手法を紹介している。

このファンクショナルアプローチの始まりについても説明がある。ファンクショナルアプローチは第二次世界大戦のGEで生まれた。工場内の監査の際に、床に塗装したアスベストを交換する必要があると知らされた担当者は新しいアスベストを探していた。しかし、必要なだけのアスベストは見つからず困っていたところ、「何のためにアスベストが必要なのか?」と誰かがたずねた。そこで、探していたものは「アスベスト」ではなく「不燃材料」と気がついた。もの自体ではなくその機能に働きかけるのが、ファンクショナルアプローチである。

「もの」が何のために誰のためにどのような機能を果たしているかを軸に問題解決をしていく。

いくつかの段階に分けられた具体的な進め方の説明がある。この本をテキストにして実際に問題を解決できるか試してみるといいと思う。様々な問題解決の手法の中で共通している段階が5つある。問題の認識、改善点の特定、解決手段の洗濯、解決手段の適用、改善効果の評価。このうち特に重要なのが、問題点の認識と、改善点の特定である。
そして改善点の特定は確かに難しそうで、様々な手法が考案されてきたそうだ。

最後の方に朝起きてから夜寝るまで目に入るもの、耳に聞こえてくるもの、手に触れるものすべての機能について考えてみることで、これまでとは異なる視点を身に付けワンランク上の問題解決の考え方ができるとある。まずはできることから始めよう。

この本をいただくきっかけとなった困ったことは既に解決したので、次の問題が現れた際に意識してやってみることにした。

2011年7月11日月曜日

バフェットの教訓

逆風の時でもお金を増やす125の知恵
メアリー・バフェット&デビッド・クラーク著


世界で最も有名な投資家と言えばこの人ではないだろうか。投資や金融について何も知らない私ですら昔から名前だけは知っていた。バフェットの弟子にあたるデビッド・クラーク氏が書き留めたバフェットの叡智から書き起こした本である。
14章に分かれたテーマ別にウォーレンバフェットの言葉が書いてあり、説明がつけられている。

これらの会話の断片である言葉を読み進めていくうちに、バフェットの投資に対する基本的な姿勢が見えてくる。自分自身が何をしているか完全に理解できる少数のビジネスに投資する。市場のパニックに惑わされず落ち着いて企業の本来の価値と能力を見極めて安値で株を買い、じっくり育てるといった感じである。思うにとても複雑な要素で構成される投資というものを簡素化して、それを貫いているような印象を受けた。これを読み終えてはっと思ったのだが、彼がやっていることこそ本来の投資なのだ。

金融自由化によりネット証券会社が設立され、個人にとっても投資をすることが随分と身近になった。デイトレーダーなどゲーム感覚で投資(投機)をする人たちが現れた。本来投資とは会社の将来性にお金を出してその成長によるリターンを得るものだと思う。売買によるキャピタルゲインというものも、デイトレのように分単位で考えるものではなかったはずだ。ウォーレン・バフェットの言葉を読んでいると本来の投資とは何かということをじわじわと実感してくる。

なぜだかとても気になった言葉を引用する。

「愚か者でも経営できるビジネスに投資しなさい。なぜなら、いつか必ず愚かな経営者が現れるからだ。」

2011年7月10日日曜日

ピーター・リンチの株式投資の法則

ピーター・リンチ著

ピーター・リンチとは「全米NO.1に輝く伝説の名ファンド・マネージャー」らしい。著名な投資家に関する本はこれから1年かけて読みまくることした。
こちらは317ページもある結構な読み応えのある本で、途中で少し飽きてしまった。そんな訳で後半は速読の練習対象にしてしまった。

本の中身だが、株式の銘柄選び、投資信託について、ファンドマネージャーとしての最盛期を過ごしたマゼランファンド時代の回顧録、どのように銘柄を過去に選んでいたかの詳細にわたる。後半のおおよそ半分がこの銘柄選びの具体的な説明について割かれている。

私には少し早かった気がする。実際に株式投資を始めて業種別の株価の特徴や、社会的な出来事がどのように株価に影響を与えるかなどを経験してから読んだ方が頭に入ってくるのではないかと思う。

ピーター・リンチは投資対象とする企業を徹底的に調べて分析するため、実際に企業を訪問してインタビューをする。そうやって投資先を選ぶのかと関心した。ファンドマネージャーとは日本ではあまり馴染みのない職種で、村上ファンドがマスコミに登場しなければその存在を知らない人も多くいたのではないかと思う。

分からないなりにこの方の投資に関する熱意と職人を彷彿とさせる仕事に対する姿勢を非常に感じることができた。

2011年6月28日火曜日

金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った

阿部 芳裕 著


金融システム設計者の意図を探ればすべての謎が解けてくる!とコピーのある表紙を見てアマゾンで購入をしたのだが、中身はいわゆる陰謀説である。私はあまりこの手のネガティブな姿勢の本があまり好きではないのだが、ここにはれっきとした事実も含まれるのであろうから、あまり妄信的に信じ込まないように読み進めた。お金の歴史、お金の問題点、金融の歴史、ロスチャイルドの世界行動計画、ロスチャイルド関連の世界史、現状、未来と簡潔にまとめられ、また経済の歴史をざっと学ぶのにはとてもよかった。内容はロスチャイルドの世界行動計画(古い記録で実存したか不確かであり、自分たちさえよければ他には何をしてもいい姿勢が見られる)に基づき、世界の金融はほぼロスチャイルド系列の人々によってコントロールされているという筋書き。もし本書に書かれたことが本当だとしたら、なぜこのような計画を立てようと思ったのか、また現在の日本で暮らしていてそれに反対しようとする人々の一番の動機は何なのか?と考えてしまった。時に支配されたくないと思うのは支配したいの裏返しである。そして本書に書かれたことが本当ならつまるところ彼らは賢く、強いのである。著者も最後にこう記している。

=引用=
ロスチャイルド一族をはじめとする国債金融資本と、その同盟者であるエスタブリッシュメントたちは、明確な目標を共有し、それを実現するための具体的な計画を立て、決してあきらめずに何世代にもわたって彼らの理想とする社会を創ろうとしてきました。これは、ある意味、最高の成功哲学の実践例です。これを「陰謀」などという低いレベルのレッテルを貼って軽視する人間は、戦略的思考を持っていないのでしょう
=引用終=

物事の一面を切り取って、意図に沿うように切り張りすることの力を感じる。

2011年6月22日水曜日

勝間和代のお金の学校

勝間 和代 著


勝間さんの本だが最近よくある授業をイメージした装丁で4つの分野を4時間の授業となぞらえ、それぞれ異なる専門家へのインタビュー形式となっている。テーマは金融とリスク、投資信託、株式投資、社会的責任投資である。中でも興味深いのが竹中平蔵氏へのインタビューである金融とリスクでこの章のタイトルは「世の中の大きな動きの中で金融をとらえる」となっている。やはり、私は大きな世界から物事を見るのが好きらしい。果たしてそうじゃない人も世の中にいるのだろうか?ミクロ好き?

さて竹中氏の授業で何を学んだかと聞かれるといくつかあるのだが、新しい概念を学んだという意味で最も勉強になったのがリスク=危険ではないということ。ここでピーター・バーンスタインの「リスク」という本に触れられるが、「リスク」という言葉は宗教改革によってできたもので、神から自由になることによって発生したもの、つまり自由があるからリスクがあるということらしい。金融も非常に厳しく管理されてきたが、資産活用のために自由化されそれによってリスクが伴ってきたということらしい。本書にはこれだけしか書かれていないので、深くは理解ができないのが残念だが、詳しくは「リスク」を読んでみようと思う。

今日会社で偶然にもこの本の話が会社で出た。彼女は大学の授業でこの本を読まなければいけなかったそうで、金融や経済の分野では誰もが知っている本のようだ。

他には日本には「金儲けは汚い」という思想があり、お金に関する教育がなされていないことや、国民全体の金融リテラシー(リテラシー=特定分野について理解しそれを使いこなす能力)が低く、政治家ですら名目金利と実質金利を混同したまま議論を進めそれを正さない司会者といったことがあるなど、とても興味深い内容だった。

2011年6月19日日曜日

貯蓄のチカラ

午堂 登紀雄 著

著者は結婚が目の前に迫りお金を貯め始め、最終的にファイナンシャルプランナーになられた方。ご自身の経験によるものか、30代からのお金との付き合い方についてごく基本的なことが書かれている。お金が集まるルール、お金が貯まる仕組み、住宅についての考え方、保険、投資についてである。お金が貯まる仕組みで、すぐに実行に移せそうなものがレシートによる支出金額の把握。私は家計簿というものをつけて、続いた試しがない。この方法ではとにかく、レシートを取っておいて、溜まったら食事代、交通費、交際費等と項目別に集計し支出を把握する。とにかくレシートを溜めておけばいいので、忙しい時でも対応が可能。後は源泉徴収票を元に手取り収入を正確に把握する、など、確定申告時に毎回見ているものの、いざ手取り収入を考える時には利用したことがなかった。このタイプの本に多いが、文字間隔も広く読みやすいので普通に読んでも1時間あれば十分読める。

2011年6月18日土曜日

齋藤孝の速読塾

齋藤孝著


多くの本を読まなければいけない著者が実行し獲得した速読の方法。速読という単なる技術のみではなく、視野を広げて多くを知り、著者や登場人物へ視点を移動させることによって理解が深まるということが最も重要な点として書かれている。

技術面では目次からテーマを推測してポイントを意識しながら読み進める、2割を読んで理解する跳ばし読み、話の変化する点に注目する、キーワードを見つけながら読むなど。また読後の感想を必ず書くことも大切とある。

本を読んだ時の理解力は3段階に定義されている。Cレベルは読んだだけで内容が思い出せない。一つ上Bレベルでは要約ができる。Aレベルでは要約した上で新たな価値を加え自分のオリジナルなアイデアや意見を出せる。

うーん。私はまだCレベルだなぁ。部分的にAレベルなこともあるが。
日々の積み重ねでがんばろう。


最近仕事で英語を速く理解できる力が必要だとつくづく感じ始めた。
それでこの本にある方法で今すぐ実行しようと思うのが、英語の本の音読。著者は理解が早くなるまで1時間や2時間英語を音読し続けたらしい。1時間の音読というのは結構すごいことだと思う。確かに通訳の訓練でもシャドウイングを毎日30分していた頃は英語がチャンク(よく使う流れでの一塊)になって出てきたものだ。
音読は今日から実践することに決めた。

2011年6月1日水曜日

最強の株式道場

ザ・株鬼著


会社の年金に確定拠出金制度が組み入れられることになり、自分でその積立金を運用していく必要があるために株の勉強でも始めようかと購入。株鬼流の株式投資方法が書いてある。
企業の財務状況、成長性等を元に分析するファンダメンタル分析は参考程度としかしないらしくほとんど触れられていない、勝負へ挑むと取引のこころ構えと8つのチャート分析、損切り、株価上昇率の予測などが正に道場風に語られていく。

株価とは生き物なんだなぁと改めて思った。

自分でも株を買ってみようかなぁと思いながら、一度読み終わった後も何度か読んでいる。

2011年5月23日月曜日

億の富の作り方

久保雅文著

久しぶりにとても驚いた。本当に世の中のことを知らないなとつくづく思うが、またそれが喜びでもある。つまり新しく学んだ際にいつもこれを認識するからだ。
この方も30代で億の資産を築いた方だが、本の内容は個人の経験ではなく、国というレベルで見たお金。国家にだまされるなといった姿勢で書かれている。

日本の負債はGDPの2倍と言われている。定期購読しているNewsweekに国別の債務残高をグラフにしたものがあり、日本はその中で他を大きく引き離してトップ、だがアイルランドやギリシャのような破綻に陥るリスクは少ないとあった。なぜか?債務残高の8割(?)が国内調達であるのが理由。これは世界的に見ても珍しい。米国などは4割だったか6割だったかが国外調達だった。まず、この小さな驚きが最近あった。そしてこの本を読むと、問題となっている国の借金は実はとっくの昔に消費税率を上げて税収となるべきものだったということがわかる。借金ではなくてれっきとした税収で、正常な収支が保てるはずだった。では、なぜそうならなかったか?
消費税を上げるという度に国民からの指示を失って選挙で票が集められない、国民のご機嫌を取るためにすべきこと先のばしにしてきた。でも国はお金がないと困る、ではどうしたか?少ない税金で豊かになった個人資産をひたすら貯蓄するように勧め、それを国が使ってきたというわけである。

これには本当に驚いた。無知であることは呑気なことである。ぼけーっと消費税は上がってほしくないなと考えるのである。日本の将来が心配になってきた。このままのペースで借金をつづければ、その額は個人資産を越える。つまり借り入れができなくなり、国債がデフォルトとなる。その際に唯一国が取り得る方策が現在法律で禁止されている日銀が国債を購入するというものだ。そうなると国の信頼は落ち、円の価値が大幅に下がるデノミネーションへと向かうかもしれない。

経済というものが本当に不思議でたまらない。世界経済を見ているとこのアングロサクソン支配がいつまで、続くのかそして赤字国が力を持ち続ける構造がどれだけつづくのか、その力にはやはり軍事力が関係してくるのかと謎だらけである。

2011年5月19日木曜日

サラリーマンの僕が35歳で資産3億円つくった方法

鳥居里至著

IT株への50万円投資から初めて35歳で資産3億円までになった著者が書いたお金のルールと増やし方。
お金の出口を減らして、入口を増やすという基本方針の元にお金の価値や、普通の人が知らないまたは意識していないお金の動きや習性のようなものを説明している。

今年の前半は「戦争」がテーマだったが、しばらくお金をテーマに本を読み漁ることにした。
まぁ、会社員生活に疲れてなんとか抜けられないかと思い始めて、ついついこの本を手に取ったことからテーマが「お金」になったのだが。

なかなか、ここまでできる人はいないんじゃないかと思うけれども、お金のルールについて学ぶのにはいい本だった。現在の自分の収入の壁を越えるには何かを変えなくてはならない、何を?と思った時に実はお金持ちや成功者の本を読むだけではなくて、彼らの習慣を真似したらいいのではないかと。これまでは自己啓発本を読むと啓発本ハイみたいになって、まぁ、リポビタンDを飲んだような効果があっただけ。もちろん一時的にやる気も上がり、前向きな気持ちを作り出すので悪くはないが、定着しない。「気持ちを変える」よりも「習慣を変える」方が手っ取り早い。今までなぜ気がつかなかったのか?

軽く1時間もあれば読めてしまう、こじゃれた装丁の本なのだが、私は多くのことを学べたと思う。
例えば、お金の価値。お金には二つの価値があり、お金持ちはお金を手にした時に「交換価値」ではなく「時間価値」を考える。「時間価値」とは100万円を金利7%で運用すれば10年後に200万円になるかもしれないなどと考えること、「交換価値」はこの100万でスーツ10着買える!などと考えること。

ほとんど「交換価値」しか考えたことがない。また、72の法則で説明される複利効果など、無知もいいところだと自覚した。と言う訳でしばらくお金の本が続く予定だ。

2011年2月28日月曜日

図解雑学 脳のしくみ

岩田誠監修


脳の基本について書かれた本で易しくわかりやすい。私の読んだものは随分と古いものだが、本屋で見たら新しいものも売っていた。脳の構造と各部の名前、脳の細胞と情報伝達のしくみ、大脳皮質の働き、記憶と本能、知らないうちに働く脳、五感と脳の6章からなる。脳の各部位と、神経細胞、シナプスがどのようにつながっているかと詳しく知りたかったのだが、この本で満たされた。いろいろな脳関連の本を読む前にこれを読んでおくと、理解度が異なると思う。基本中の基本が書かれた本。ちょうど「変身」にでてきた左半側空間無視(脳の右半球に損傷を受けると左側を無視してしまう状態)についても説明があったので、面白かった。

2011年2月22日火曜日

変身

東野圭吾著


新幹線に乗る際に何か軽く読めるものが欲しくなり購入した。真面目な男性がある事件に巻き込まれ世界初の脳の移植手術を受けてから、自分が自分じゃないように変化していく話。悲しい。

2011年2月20日日曜日

老化を抑える抗酸化力

吉川敏一著